ACW - NNNavi(エヌエヌナビ)第38回


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コロナをきっかけに、働き方に関する常識が覆りました。これから働き方は、オフィスは、いったいどこに向かうのでしょうか? ACWでは、そんな疑問に向き合い、ニューノーマル時代のよりよい働き方に関する考察、 提案、事例、ニュースをこちらの『NNナビ』にて配信していきます。是非ご覧ください!


第38回 【活動事例】ニューノーマル・モデルプラン活用編:コクヨ北海道販売株式会社 2022/02/24


 今回は『ニューノーマル・モデルプラン』を積極的に活用していただいているコクヨ北海道販売(株)にお話しをお聞きしました。
常務取締役 佐藤 文彦(さとう ふみひこ)、アカウント営業部部長 高田 和一(たかだ かずいち)、同営業部グループリーダー 槌谷 和巳(つちや かずみ)、 同営業部 若山 泰之(わかやま やすゆき)、設計グループ 安達 巡美(あだち めぐみ)にインタビューしました。
(聞き手ACW事務局 星野、樫山、大林)


コクヨ北海道販売のホームページ
https://www.kokuyo-hokkaido.co.jp
社員発信メディア『エゾコネ』や、『ライブオフィス』、『支援事例』、『はたナビPRO』など様々な情報発信をしている。
自主製作の動画もふんだんに使っているので、是非ご覧ください。



    ------------------------------------------------ <CONTENTS> --------------------------------------------------

    【1】ニューノーマル・モデルプラン(4つのモデルプラン)とは?
    【2】使える場面は一杯ある。まずは使ってみる!
      ✓お客様の経営層の方々から“なるほど”と共感いただける
      ✓働き方の見直しを検討され始めたとき“相談相手”になれる
      ✓競合他社案件で“差別化”をはかれる
      ✓“選ばれる”提案を
    【3】ACW会員の皆さまへ
      ✓上長が手本を示すことで、拡がる
      ✓常にデータを持っておくことで、すぐに使える
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【1】ニューノーマル・モデルプラン(4つのモデルプラン)とは?


 星野:まずは、『ニューノーマル・モデルプラン』とは、何か説明します。
コロナ禍で働き方が一変しました。出社率という言葉が生れ、オフィスでは何をするのか?が問い直される時代になりました。 “これからのオフィスってどうなるの?” というお客様の声をたくさんいただきました。その問いに応えるため、具体的なイメージを4つのモデルプランにまとめました。
 実はこのプラン、コクヨマーケティング㈱の設計メンバーにご協力いただき、実例に基づいて作成しています。 出社率など働き方に応じて、働くスペースの配分が大きく変わっていました。スペース配分や書類量などデータ、オフィスの具体的なイメージを見て比較検討いただくことで、 お客様の今後のオフィスづくりのヒントや方向づけになるかと思い、作成しました。


詳しくは、以下のバックナンバーをご覧ください。


前編(第26回)
https://kokuyo-acw.s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/acw/kaiinsite/ks-07-other/nnnavi_v0026.html

後編(第27回)
https://kokuyo-acw.s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/acw/kaiinsite/ks-07-other/nnnavi_v0027.html



【2】使える場面は一杯ある。まずは使ってみる!


お客様の経営層の方々から“なるほど”と共感いただける


 常務取締役 佐藤文彦


 星野:早速ですがこのモデルプラン、具体的な利用方法について教えていただけますか。
 佐藤:これを見せていただいたとき、“これは使える”と思いました。私は営業の責任者なので、お客様の総務部長や経営層の方々にご挨拶に伺う機会が多いです。 早速これを使って提案を開始しました。
 まずは、今後の働き方について話題を振ると、やはり悩んでおられました。北海道は支社支店や、親会社のグループ会社などが多数あります。 親会社や本社の動き(例えば出社率を50%決めたとか)もあり、他社はどうしているのか?などとても気にしておられます。
 そこにこの4つのモデルプランをお持ちし、出社率や働き方の違いによるオフィスイメージを説明しています。 ほぼ全てのお客様が、“なるほどわかりやすいね” と共感いただけます。



4つのモデルプラン(『みるナビ』36ページに掲載)
「信頼を得るため、これからの変化について、積極的に発信していきたい。」と、佐藤


 星野:どういった部分が特に共感いただけるのでしょうか?。
 佐藤:出社率が下がると、オフィスを小さくしないといけないのでは?とか単純に考えておられるお客様が多いです。またフリーアドレスについてはなかなか難しいものと思っておられます。
 そこで、4つのモデルプランをご提案すると、コミュニケーションのあり方とか、一気には難しいけどここくらいならとか、イメージを具体的にもっていただくことができ、とても話が盛り上がりました。

 星野:これによってどのような効果がありましたでしょうか?
 佐藤:一番はお客様から信頼を得られることですね。世間話や“何か計画ありませんか?”的な受け身の姿勢では、なかなかお客様との距離は短くなりません。 当社が頼りになる存在であることを、お伝え出来たと感じています。改めて我々はこれからの変化について、情報提供していくことの重要性を感じました。



働き方の見直しを検討され始めたとき、“頼りになる相談相手”になれる


 アカウント営業部グループリーダー 槌谷和巳


 星野:槌谷さんはどのような場面で利用されていますか?
 槌谷:お客様から何となく相談を受けたときですね。“3年後に移転をしたいんだけど”とか、“そろそろオフィスを見直す時期なんだけど”とかそんな情報をお聞きできたときですね。
 また、働き方を変えるとか、出社率とか、ニューノーマルとか、そういうキーワードが話題になるときですね。

 星野:お客様の反応はいかがでしょうか?
 槌谷:とてもいいですね。“とてもわかりやすい” と言っていただけます。私自身も、とてもお伝えしやすいツールと感じています。 具体的なイメージがあるので、話しやすいです。これを活用してより具体的な案件化へと導いていきたいです。



4つのモデルプランのイメージ(BプランとAプラン)(『みるナビ』40~41ページに掲載)
「イメージで伝わるので、とても説明しやすい」と、槌谷


競合他社案件で、“差別化”をはかる


 アカウント営業部 若山泰之


 星野:若山さんはかなりお使いいただいているようですが、どのような場面でお使いですか?
 若山:いろいろなシーンで活用させていただいています。具体的な案件でも提案しています。
今、競合他社が強いグループ会社の攻略にこれを提案しています。のツールを使って他社との差別化や、早期のニーズ把握に役立てたいと考えています。

 星野:お客様の反応はいかがでしょうか?
 若山:最近のお客様の中には、働き方やオフィスについても大変勉強されているお客様が増えてきました。このようなお客様には、とても理解していただきやすいです。 我々は一歩も二歩も先を行く提案をしていく必要があると考えています。



選ばれる”提案を



 アカウント営業部部長 高田和一

  設計グループ 安達巡美












 星野:本当に皆さん、いろいろな場面で利用いただいていますね。高田さんはいかがでようか?
 高田:具体的な案件提案で利用させていただいています。従来の提案と違い、プラン比較の際、データが非常に重要です。 モデルプランでは、わかりやすくデータ比較を掲載しているので、その考え方を活用させていただいています。設計グループと連携し、実案件の提案時に盛り込んでいます。
 安達:お客様への提案時にプランを説明する際、パースでイメージは伝えられるのですが、現状とA案、B案と何が違うのかというと、データでお示しするのがとても伝えやすいです。



4つのモデルプランでは、働き方と出社率の違いをベースに様々なデータ比較をしている
面積データの比較(『みるナビ』36ページに掲載)



プラン別面積データの提案事例
「プラン比較にはデータを活用しすることで伝えやすい」と、安達

 星野:オフィスのカタチが複雑化しているので、イメージに加えてデータを示すことが大事ですね。お客様の反応はいかがでしょうか?
 安達:プレゼンテーションでは高い評価をいただいています。とはいえこれだけで勝てる訳ではありません。ユーザーにより、状況や方向性、好みなども変わるため、とても厳しい戦いになることが増えています。何かいい方法は無いものでしょうか?
 星野:事務局では、このモデルプランをプラン提出前に(特に意思決定者の方にお見せし)、方向性を探るいわば与件の整理のために作成しました。 与件が少ないとどうしても的が絞れないので、「はたナビPRO」と併せて、この「モデルプラン」の活用をお勧めしています。
 安達:わかりました。是非チャレンジしてみます。




【3】ACW会員の皆さまへ


 上長が手本を示すことで、拡がる


 常にデータを持っておくと、すぐに使える


 星野:実はこの『モデルプラン』、会員の皆さまから「難しそう」「使う場面がイメージできない」といったお声が上がっています。是非会員の皆さまに一言お願いします。
 佐藤:やはり、上長が積極的に現場で使って見せることですね。担当者との同行場面が多いので、そこでの私の話し方やお客様の反応を、見て聞いて学んでくれます。
 朝礼でも何度か紹介はしていますが、無理に使うように一度も言っていません。自然と皆が使うようになって、拡がっていきました。
 星野:素晴らしいですね。営業マンにとってはとてもいい勉強の機会だと思います。

 若山:このようなよく使うツールは常に持っておいたほうがいいですね。私の場合IPADを常に持ち歩く営業スタイルを実践し始めています。 使えそうな場面が来たら、ちらちらと流してお見せするようにしています。最初はじっくり見せるより、チラ見せのほうが効果的です。 次回しっかりと提案機会をいただけるきっかけになります。
 星野:いいですね。営業スタイルから変えていくのはとても新鮮ですね。

 佐藤:紙文化の我々にはなかなか難しいですが、何事もトライアルしていかないとお客様に提案できません。若手に期待しています。
 星野:本日はとても参考になりました。とにかくトライしてみること。役員から営業まで様々な場面で活用いただき、ありがとうございます。これもいろいろ教えてください。



●編集後記

 ニューノーマル・モデルプラン(4つのモデルプラン)については、『みるナビ』掲載内容の中でも、特に難易度が高いというお声をよくお聞きします。 そんな中、コクヨ北海道販売は、常務で営業本部長の佐藤 文彦さん中心に、日常の営業活動の中に取り入れていただいています。 そして我々の製作時の想定をはるかに超えるお手本を教えていただきました。
 ACW活動は何も特別にするものでは無く、これからの日常の営業スタイルとなりつつあります。 そして活用することで、どんどんブラッシュアップしていただけることもわかりました。これからもとても期待のできるインタビューでした。



 これからも様々な情報をお届けしたいと思います。
 会員様からのお声もお待ちしておりますので、ぜひ下のアンケートからご意見・ご感想をお寄せください。
 ありがとうございました。

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